モノづくりを通じて、 世界を舞台に社会貢献したい。

大学時代は将来自分が何をしたいのか、見つけられずにいました。
ただ、ITやコンサルといった目に見えないサービスよりも、製品として世の中に出ていく「モノづくり」に関わりたいとは思っていました。
その中でも自動車やバイクは身近な存在で、世界中の人々の暮らしを豊かにする「モビリティ」を通して社会に貢献する企業の姿勢や働く人に憧れ、自分も携わりたいという想いからFCCを選びました。
また、大学時代にフィリピンに留学した経験があり、間接的でもいいので関われたらいいなという気持ちもあって、フィリピンにも工場を持つFCCを志望しました。

自分の意見やアイディアで、 働き方や環境に、良い影響を与える。

総務にとってのお客様は従業員です。
私の主な業務は「労務」で、従業員が働く上での悩みに寄り添い、適切な改善策を一緒に見つけ出していくことが重要なミッションの一つです。
もちろん、従業員にとっては制度が柔軟であることが望ましい一方で、マネジメントとしての統制や、製造現場とそれ以外の職場での異なる事情にも配慮する必要があり、社内調整には難しさもあります。
そのため、会社の全体像を把握しつつ、経営層、管理者、労働組合など多様な関係者と意見交換を重ねながら改善に取り組んでいます。試行錯誤を繰り返しながら制度の見直しや整備を進め、それが形となり、従業員に実際に活用されたときこそ、最も大きなやりがいを感じられる瞬間です。

このように、モノづくりの最前線に立つ人たちと一緒に、悩みや課題の解決に向けて模索していくプロセスが総務の面白さだと思います。
また、人事評価制度や定年後の再雇用制度など、会社のあり方そのものに携われるのもこの仕事の醍醐味です。制度は一度つくったら終わりではありません。時代や働き方の変化に合わせて見直さないといけないのは大変ですが、自分の意見や提案が採用されて、従業員の働き方や職場環境に良い影響を与えられると大きな喜びを感じます。

重責を感じるプロジェクトを、 様々な方に助けていただき実現できた。

昨年、製造現場の人事評価制度を5年ぶりにマイナーチェンジしました。最初は「こんな重要な業務を自分が担ってよいのだろうか」と戸惑いもありましたが、上司や先輩の助言を受けながら、これは私がやらないといけないという使命感で最後までやり遂げることができました。
改訂にあたっては、現場の皆さんに何度もヒアリングを重ね、できる限り納得感のある仕組みになるよう心掛けました。
運用を進める中で、「評価基準が以前よりも分かり易くなった」という声もいただき、一定の手応えを感じています。
ただし制度は一度整えれば終わりではなく、今後も改善を重ねながら、より良い形へ継続して見直していきたいと思います。

信頼できるチームだから、 主体性を持って積極的に提案する。

制度設計や施策には明確な正解がなく、チームで議論を重ねながら決めていくことが多いので、一人で抱え込まずに進められる環境に日々ありがたさを感じています。
チームで連携する際に心がけているのは、「当事者意識」を持つこと。施策を前に進めるには、自分が「ここをこう改善したい」という思いで行動する覚悟が欠かせません。
チームだとつい「誰かが指示してくれるだろう」「誰かが何とかしてくれるだろう」と受け身になりがちですが、そうならないように常に主体性をもって自分から動くことを意識しています。
打ち合わせや議論の席で、ただ感想を言うのではなく、賛成・反対の立場を明確にしながら、「こうしたらもっと良くなるのではないか」と、具体的な提案を出すようにしています。
正解のないテーマを扱うことも多いので、話が横道にそれそうなときは、本筋に戻す役割を担うことも大切だと考えています。

小さな挑戦の積み重ねて、 苦手だったことも克服できた。

私はもともと消極的で引っ込み思案。人前に出るよりも裏方に徹し、誰かをサポートする方が性に合っています。物怖じするタイプなので、自分から意見を発信することに苦手意識がありました。
しかし、総務の仕事はどうしても多くの人と関わらざるを得ないので、そんなことも言っていられません。
制度や施策を決めていくなかでは、現場から経営層まで、それぞれの立場の人の意見を聴き、調整していく必要があります。そんな経験を重ねるうちに対話や交渉にも少しずつ慣れてきて、相手の立場を配慮しながら、よりよい落としどころを探っていく力が身についたのかなと実感しています。
また、関係者の意見を調整してまとめた案を経営層の前で説明、提案する場面もありますが、心地よい緊張感を楽しみながらプレゼンテーションできるようになったのも成長した証ではないかと思います。
入社から数年間、労務関係の仕事や福利厚生、庶務など幅広く経験させてもらい、期日を守ってミスなく対応することを求められていたので、スケジュール管理や処理スピードが鍛えられたと思います。また、労務管理を通じて学んだ労働法の知識や実務経験が人事・労務の仕事の土台になると思うので、それをしっかり学べたのは大きかったです。

働きやすい環境だから、 高いパフォーマンスを発揮できる。

男性社員の育児休暇取得率がとても高いことです。2026年度までに40％を会社の目標にしていたのですが、2024年度の実績が68.4％ですでにクリアしました。現場によっては「困る」という声がないわけではありませんが、これだけの高い数字になったのは、上司や同僚ができるだけ個々の状況を理解して協力しようという姿勢の表れだと思います。育休取得が男性にとって当たり前になることで、家庭と仕事を両立しやすい環境が整い、結果的に性別を問わず多様な価値観を持った従業員が力を発揮できる職場づくりにつながると思います。
また、有給休暇の消化率が高いのも特徴で、2024年度は90.7％でした。私は、週末に有給を付けて海外旅行に出かけます。そんなワークライフバランスが仕事のモチベーションやハイパフォーマンスにつながり、安心して働き続けられる要因にもなっていると思います。

FCCをもっと魅力的な会社へ、 一人ひとりが力を発揮できる組織に。

総務を自分の専門領域としてキャリアを積み重ね、社内外から「魅力的な会社」だと感じてもらえる組織づくりに貢献していきたいです。
これまで取り組んできた働きやすい制度の整備も、まだまだアップデートの余地がありますし、働きやすさだけではなく「働きがい」や「成長実感」につながる仕組みも構築していきたいと考えています。具体的には、キャリアパスの設計や育成計画などの可能性も探りながら、より一人ひとりが力を発揮できる環境づくりに携わりたいと考えています。