Interview

次世代の製品をゼロから生む喜び

T.N 製品技術開発部 DTコンポーネンツ開発ブロック
2019年入社 理工学部卒
PROFILE
バイクのクラッチレバー操作が不要になるイージーライドの実現に向け、「自動発進クラッチ」の開発メンバーとして携わり、海外メーカー向けの量産に成功。現在は、首都圏にある完成車メーカーの研究所に常駐し、新しいクラッチの開発、技術研究所とのパイプ役を担っている。プライベートでは二輪競技の全日本レースにもフル参戦しており、ライダー目線での開発に取り組んでいる。

入社のきっかけ

バイク愛が導いた、憧れのFCC、 新しい環境で、夢を走らせる。

とにかくバイクが大好きで、高校1年の時に免許を取りました。
FCCは、鈴鹿8時間耐久レースでレーシングチームのTSRが活躍する姿を見てから、ずっと気になる会社でした。大学の研究室がエンジンに関する研究をしていたこともあり、部品の開発に携わりたいと思ってFCCを志望しました。複数の企業を受けた中で、FCCから最も早く内定をいただけたので決めました。出身が東京で、なるべく実家から離れた、都会とは全く違う環境で働きたいという想いもありました。

バイクが好きな方にとっては、
FCCは最高の職場です。

仕事のやりがい・面白さ

趣味が仕事、だから楽しい。 ライダー視点の技術で応える。

私の場合は、趣味の延長が仕事になったので、それだけで毎日楽しいです(笑)。ありきたりかもしれませんが、自分が開発に携わったクラッチを乗せた実車が街を走っているのを見たときは嬉しいですね。
私はプライベートでモタードレース(舗装路と未舗装路を織り交ぜたコースで競うバイクのレース)にも参戦しているのですが、ライダーだからこそわかること、改善したいことがあります。バイクを走らせるにはクラッチが欠かせませんが、走り出してダイレクトに伝わってくるのが“フィーリング”です。
フィーリングが良くないと楽しく走れないし、バイクの耐久性にも影響してきます。ほんの些細な感覚の違いかもしれませんが、ライダーが安心して走りを楽しんでもらえるよう、最先端の技術を追求できる環境で開発できることにもやりがいを感じます。

特に印象に残っている仕事

走る歓びをもっと多くの方へ、 世界の道を支える、新たな挑戦。

世界中でバイクのセミオートマ化が進む中、FCCでもヨーロッパのバイクメーカー向けに「自動発進クラッチ」を開発し、ようやく
量産化できるところまできました。「二輪用自動発進湿式多板クラッチ(F.C.C. Smart Start Clutch®)」という新製品で、発進時のクラッチ操作が不要なイージーオペレーションと同時にマニュアル操作の楽しさを併せ持ったクラッチシステムです。
もちろんFCCの特許技術であるアシスト&スリッパー®クラッチ機構も搭載しています。私も開発の初期段階から携わり、何度もテストを重ねては不具合が出ましたが、それでも諦めることなく挑戦し続け、やっとカタチになったときは感無量でした。
バイクを愛する世界中の人が安全に、快適にバイクライフを楽しんでもらえたら、エンジニアとしてこれ以上の喜びはないと思います。

職場の雰囲気・チームとの関わり

垣根を越えた連携が、 ものづくりを進化させる。

技術者の集団ということもあり、真面目な人が多いです。全員がバイク好きかというと決してそうではなく、それほど興味がない人、免許を持っていない人さえいます。多種多様な価値観を持った人が集まって開発に関わった方が偏りがなく、自由な発想で、より良いモノが生まれるかもしれません。
私自身は、チーム、グループの垣根を越えて、なるべくいろいろな人と会話するようにしています。たとえば、何か不具合が出たときに、普段からコミュニケーションがとれていた方が相談しやすいですから。
いま常駐している完成車メーカーさんでも同じスタンスで仕事に取り組んでいます。

様々な価値観をもった方が、一緒にゴールに迎えるから、強い組織になるんです。

仕事での成長・学び

仕事もレースも、知識が勝敗を分ける。 知識と経験で、進化し続ける。

過去2回ほど海外出張に行きましたが、日本のメーカーと海外のメーカーでは考え方が全く違うことを知りました。なるべく安く仕上げてほしいというメーカーもあれば、コストをかけてでも良いものを作ってほしいというメーカーもあります。
ヨーロッパは環境先進国でもあるので、CO2排出抑制への要望も日本より厳しいと感じました。こうした貴重な経験を20代から積めたことは大きくて、この先の長いエンジニア人生できっと役立つと思います。
スキルアップもしたとは思いますが、それ以上に人との関わり方において成長できたのかなと思います。詳しい人に素直に聞いた方が早く解決できることも多い。自分で調べても限界がありますし、恥ずかしがらずに、どんどん質問すべきです。私も最近では、質問する側からされる側になることも増えてきましたが、先輩たちがしてくれたように自分の持っている知識とスキルは惜しみなく教えるようにしています。
開発者にとって必要なのはまず知識を積み重ねていくことではないでしょうか。
ただし、はじめから全てを知っている必要はなく、私の場合は、周りの人に聞きまくって知識を蓄積し、気が付いたら血肉となり、力になっていました。
バイクのレースも同じで、テクニックよりもどれだけ引き出しを持っているかで勝敗が決まります。雨の日のレースだったら、コンディションの悪い中での走り方を知っていないと勝てないし、相手との駆け引きも戦術を知っていないと負けます。
仕事も同じです。基本的な知識を身につけてから、成功や失敗の経験をいくつも重ねていく、それが技術者として、人間として成長していくことにつながると思います。

FCCの魅力

お客様の声が、進化の原動力。 世界を走らせる誇りと挑戦。

世界トップシェアを誇る製品に携われるのは誇りに思います。
しかも、世界中の様々なメーカーと直接取引きできて、その声が製品開発に直結し、常に最先端の技術を追求する環境があるのは、開発者としてやりがいを感じているところです。こんなサプライヤーは国内でも珍しいかもしれません。
また、自分がテストした結果をお客様に見てもらい、提案できるのもFCCの実績と信頼があるからこそ。お客様が実車に試乗して気に入ってもらえれば採用され、量産して市場に出回る可能性も広がります。
二輪クラッチにおいては2台に1台の割合でFCC製のクラッチが搭載されています。自分が携わった製品が多くの人に使われていると実感できることもFCCで働く魅力のひとつだと思います。

開発者にとって最高の職場が
FCCにはあります。

今後の目標

フィーリングを磨き、走りを支える。 変わらぬ品質、新しい挑戦。

どのメーカーもFCCだけでなく、他社とも取引きをされていますが、その中でもFCCへの信頼度が群を抜いて高く、揺るぎない絆のようなものを感じます。その期待に応え続けないといけないし、FCCのブランド力を落とさないように、これからも心を込めて開発を続けていきたいと思います。
個人的には、レースで培ったクラッチのフィーリングをもっと開発の仕事に活かしたいですね。バイクの楽しさを支えるクラッチ技術は進化し続け、まだまだ成長の余地がありますから、今はお客様により良いクラッチを提供することしか考えていません。
変化に挑戦することも大事ですが、「変わらないこと=FCC品質」を守り続けることも信頼につながると私は信じています。

プライベートの過ごし方
趣味が多くて、バイクのほかに、釣り、スノボもやるし、最近ゴルフもはじめました。
これから妻と山登りもする予定で、早速トレッキングからスタートします。
リフレッシュしすぎて、月曜日に疲労困憊して出社することのないようにしたいと思います。
学生へのメッセージ
バイクが好きで仕方ない私にとっては、今の仕事は天職です。
これから電動化が進もうと、走る楽しさを左右するクラッチ技術は進化し続け、さらなる成長が期待できます。
私と同じように開発者として挑戦したい、モビリティの未来に貢献したいという熱意あふれる人と会えるのを楽しみにしています。

INTERVIEW

安心して挑戦できる
環境をつくる

M.M
本社 総務部総務課
2017年 新卒入社

文系からの挑戦
感謝と挑戦で世界へ羽ばたく

G.A
渡ケ島工場 製造課 製造2係
2013年入社

最先端の環境で磨く技術、
さらなる高みへ

K.N
生産技術センター 第2技術ブロック ダイカスト設計グループ
2014年 新卒入社

学ぶ姿勢と人間力で仲間を導く
チームを率いるリーダー

A.S
渡ケ島工場 製造課 製造2係
2013年 新卒入社

ライダー目線で挑む、
未来を拓く自動発進技術

T.N
製品技術開発部 DTコンポーネンツ開発ブロック
2019年 新卒入社

異業種の経験で世界に挑む、
壁を越えるクラッチ技術者

S.I
製品技術開発部 DTコンポーネンツ開発ブロック
2015年 中途入社

挑戦の先に、歓びと自分らしさ。
母でも、夢は続く。

W.L
製品技術開発部 MXリサーチブロック
2018年入社

次世代の製品を
ゼロから生む喜び

T.A
新事業開発部 事業探索課
2004年入社

技術者の思考回路を
デジタル化

T.K
基礎技術研究部 生技研究ブロック
2005年入社

FCCをクラッチ以上の
有名な会社にするために

T.I
新事業開発部 事業探索課
2022年 新卒入社

働くお母さんの
生き方を見せたい

M.S
基礎技術研究部
新価値研究ブロック
2004年 新卒入社

文系でも活躍できる
ステージがたくさん

R.N
浜北工場 品質課 浜北品質係
2004年 新卒入社

採用情報・募集要項

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