Interview

次世代の製品をゼロから生む喜び

K.N 生産技術センター 第2技術ブロック ダイカスト設計グループ
2014年入社 工学部卒
PROFILE
新卒で鈴鹿工場に配属。その後、技術研究所で技術開発の基礎を学び、生産技術センターへ。さらにブラジルに出向し、ダイカストと保全部門の課題解決に奔走した。3年間の海外駐在を経て、2024年に再び生産技術センターへ。
現在はGLとしてマネジメント業務をしながら、ダイカストの技術者として試験研究、鈴鹿工場へ導入予定の大型鋳造機の仕様検討も行う。

入社のきっかけ

鈴鹿の熱と化学の知見で、 選んだのはFCC。

工業高校の機械科を卒業したら就職しようと思っていたのですが、リーマンショックの影響もあって、大学に進学することにしました。どうせなら機械以外のことを学ぼうと思って応用化学科に進んだのですが、この時学んだ内容も今の仕事に役立っているので正解でした。
もともとバイク好きで、FCCのレーシングチームTSRが鈴鹿8時間耐久レースで毎年のように優勝争いを繰り広げているのを知って興味を持ちました。複数の企業を受けましたが、FCCがいちばん最初に内定をくださったので即決しました。

実は世界耐久レースに参加するクルーにはFCCの社員もいます。

仕事のやりがい・面白さ

誰も解けない課題を、 仮説と準備で突破する。

課題に直面した場合、生成AIに聞いたり、ネットで検索したり、専門書を調べたりするのが一般的だと思いますが、私の仕事で知りたい情報がズバリ見つかることはまずありません。自分で仮説を立てて方向性を探り、トライ&エラーを繰り返しながら、「あ、こうすれば良いのか」「こういうことに影響を受けるのか」と知ったときが快感ですね。今まで誰も解明できなかったとしても、自分がやってみたら何とかなる可能性もあるはずだと考え、金型の構造や材質を変えたり、冷却方法を変えたりした結果、突然課題が解決して、数字に表れたときは言葉にならないほどの達成感があります。

私は性格的に、不安なまま何かに突入していくのが嫌なタイプです。金型を作ったのはいいけれど、鋳造機でトライしたらダメだったでは手遅れです。自分のミスで工場がストップし、大勢の人に迷惑をかけることになります。技術者の仕事は8割が「準備」だと思っています。準備をしっかりしていれば仕事が早く進み、次の仕事に着手することができるし、万一トラブルがあっても速やかにリカバリーすることも可能です。そうした姿勢を大事にしながら、日々の業務に取り組んでいます。

特に印象に残っている仕事

“仲間”になれた日、 組織が動き出した

3年間ブラジルに駐在したとき、ダイカストの改善と、新設された保全部門のGM(部長職)を経験し、この時はじめて部下を持ちました。日本企業は上位者の方針に沿って動くことが重視されますが、海外は違います。上司の命令であろうが、自分が納得できなければ行動に移してはくれません(「NO!」とはっきり言われます)。なので、組織のリーダーとしての知識と品格を身につけようと拠点長に相談したり、書籍を読んだりして自分を磨きました。そうした努力を続けるうちに、部下たちも少しずつ私を仲間として認めてくるようになり、揺るぐことのない関係性になったことが印象に残っています。当時、共に課題に挑んだ仲間たちにはとても感謝しています。

職場の雰囲気・チームとの関わり

モノづくり好きが集う、 尊敬心が包む技術者のための場所。

現在の職場は、設計・開発のグループに分かれていて、それぞれのプロフェッショナルが黙々と課題に取り組んでいます。私も含めて、モノづくりが好きな人が集まり、技術力と想像力を存分に発揮できる環境にあります。各分野の技術者が自ら手を動かして、試作や実験を行う自由度の高い環境や、充実した設備が整っています。そういう意味では、機械やモノづくりに対する楽しみを日々実感でき、効率的で高品質な製造プロセスを開発することに挑戦し続けられている毎日だと思います。

また、職種を超えて相談したいことがあればお互いウェルカムで、それぞれの専門的な立場から議論ができます。仲良しこよしというよりも、技術者同士がリスペクトしながら仕事をしているイメージ。私自身は、この距離感が嫌いではないので、とても仕事をしやすい環境だと感じています。

仕事での成長・学び

実績で信頼を得て、 道が拓けた。

ブラジルに駐在していた時、リーダーが自ら実績を上げて行動で示さないと、誰もついてきてくれませんでした。私がダイカストに関する改善提案をし、徐々に数字が改善されていくにつれて、現地のスタッフも認めてくれるようになりました。成果が目に見えてくると、「あの人がやっていることは正しいらしい」となって、通訳を連れてきて「教えてください」と言ってくれるようになりました。
入社してからずっと先輩に質問ばかりしていた私ですが、いつの間にか、聞く側から聞かれる側になったんだなと実感しました。

また、ブラジルは量産工場なので、不良率何%とかすぐ数字に表れます。その数字が減れば減るだけ利益も上がっていくことを身を以て経験したので、日本に帰ってきてから、それを意識しながら仕事をするようになったのは成長したのかなと感じています。

FCCの魅力

「やってみて」から始まる、 成長が加速するFCC。

ベテラン社員が君臨して、新人は雑用ばかりという会社もあると聞きますが、FCCは違います。部署にもよりますが、少しずつ段階を踏んで、「あともう少し成長してほしい」というタイミングで新しい仕事を託されるので、若いうちからチャレンジする機会を与えられていると思いますね。
私も技術研究所から生産技術センターに異動したとき、複数の機種について「はい、じゃあこの課題やってみて」と担当を任されました。確かに不安はありますが、ずっと受け身で頼まれ仕事をするより、主体的にやる方が成長も早いし、やりがいもあります。そんな活躍できるステージを用意してくれるのがFCCです。
私がブラジルに行ってGMになったのもそういった教育の一環だったと思います。失敗したらどうしよう?と思うかもしれませんが、思い切ってチャレンジすれば、当然うまくいかないことや失敗だってあります。でも、その失敗こそが次の成長につながる大きな糧になりますし、周りも必ずフォローしてくれる環境があります。だからこそ若手のうちから安心してどんどん挑戦させてもらえる環境がFCCにはあると感じています。

今後の目標

信頼と団結力で組織効力感を高め、 チームをさらなるステージへ。

今までは一人の技術者として、個人の結果を追い求めてきました。
つい最近GL(グループリーダー)になったので、今後はチームとして結果を出せるようチャレンジしていきたいです。
あのチーム、前は大変そうだったけど、最近調子いいみたいだな、数字も上がってきたなと言われるようになりたいと思っています。

FCCをもっと良くしよう!
向上心がある社員が、FCCにはたくさんいます。
プライベートの過ごし方
バイクも車も大好きで、バイクでサーキットを走ることもありました。
乗るだけでなく、メンテナンスするのも好きです。休日は、ガレージで1日じゅうバイクをいじっています。自分でメンテしたバイクに乗って、調子が良くなったときは最高にハッピーです。
学生へのメッセージ
技術者に必要な資質は、自分で考え続けられることだと思います。何も考えずに、どうしたら良いですか?とすぐ人に頼るのではなく、なぜ、こうなったんだろう?これで本当に正解なのか?と常に疑いを持ちながら、自分の考えを論理的に相手に伝える力が大切だと思います。
学生の皆さんの中には、生成AIを使って課題や卒論を進める方もいるかもしれませんが、それって決して悪いことだと思いません。「もっとラクできないか?」という発想は、工夫や進歩の出発点になります。
ただラクをするのではなく、どうすれば要求を満たしつつ効率化できるのかを考えることが、改善の思考につながると思っているので。
そして何より、仕事をしていれば必ず困難なことに直面します。そんなときに簡単に押し流されず、前向きに挑戦し続ける元気とエネルギーのある人に来てもらえると嬉しいです。

INTERVIEW

安心して挑戦できる
環境をつくる

M.M
本社 総務部総務課
2017年 新卒入社

文系からの挑戦
感謝と挑戦で世界へ羽ばたく

G.A
渡ケ島工場 製造課 製造2係
2013年入社

最先端の環境で磨く技術、
さらなる高みへ

K.N
生産技術センター 第2技術ブロック ダイカスト設計グループ
2014年 新卒入社

学ぶ姿勢と人間力で仲間を導く
チームを率いるリーダー

A.S
渡ケ島工場 製造課 製造2係
2013年 新卒入社

ライダー目線で挑む、
未来を拓く自動発進技術

T.N
製品技術開発部 DTコンポーネンツ開発ブロック
2019年 新卒入社

異業種の経験で世界に挑む、
壁を越えるクラッチ技術者

S.I
製品技術開発部 DTコンポーネンツ開発ブロック
2015年 中途入社

挑戦の先に、歓びと自分らしさ。
母でも、夢は続く。

W.L
製品技術開発部 MXリサーチブロック
2018年入社

次世代の製品を
ゼロから生む喜び

T.A
新事業開発部 事業探索課
2004年入社

技術者の思考回路を
デジタル化

T.K
基礎技術研究部 生技研究ブロック
2005年入社

FCCをクラッチ以上の
有名な会社にするために

T.I
新事業開発部 事業探索課
2022年 新卒入社

働くお母さんの
生き方を見せたい

M.S
基礎技術研究部
新価値研究ブロック
2004年 新卒入社

文系でも活躍できる
ステージがたくさん

R.N
浜北工場 品質課 浜北品質係
2004年 新卒入社

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