挑戦の先に、歓びと自分らしさ。母でも、夢は続く。

W.L 製品技術開発部　MXリサーチブロック
2018年入社　大学院・理工学専攻電気電子システムコース修了

PROFILE: 中国の西安交通大学から徳島大学大学院に交換留学生として来日。新卒でEV関連の開発部署に配属され、FCC初のモータ・PCUの設計と開発に携わる。入社後、猛勉強して第三種電気主任技術者の資格を一回で取得した努力家でもある。
現在は、PCU関連のソフトを開発する業務が中心。約1年の産休・育休を経て復職し、仕事と家事・育児に奔走する毎日。

入社のきっかけ

出会いから始まる、挑戦への扉

大学院在学中、外国人を対象とした就職フェアに参加した際に、初めてFCCを知りました。特に車やバイクに興味はなかったのですが、FCCが二輪クラッチの世界No.1シェアを誇る優良企業であること、グローバルに事業を展開していること、これからクラッチ以外の新事業にも挑戦していくことを聞いて、安心感とともにまだまだ成長する伸びしろのある会社だなと思ってワクワクしました。
当時は、FCCに電気・電子技術に詳しい人がまだ少なかったので、私が大学院で学んだ制御開発システム技術や、それを支えるエレクトロ回路技術といった専門スキルを活かせると思ったのも入社したきっかけです。

仕事のやりがい・面白さ

誰もやらない領域へ… 電動技術の最前線に挑む。

CASE時代に向けた電動化やコネクテッド技術の進化に伴い、FCCも新しいモビリティの未来を切り拓くチャレンジを続けています。私は入社以来、二輪のPU（パワーユニット）の開発や、新規モビリティ向けのPCU（パワーコントロールユニット）のソフト開発に携わり、電動モビリティ市場に新たな価値を提供することに取り組んでいます。ソフトの開発は制御のロジックを構築しながら進め、テストして不具合が出たとき、それを解決することにやりがいと達成感を感じます。自分で仮説を立てては実験を繰り返し、たとえ失敗してもその原因を考えるのは楽しいし、想定通りの結果が出た時はとてもテンションが上がります。
産休・育休に入る前に、やってきた仕事をすべて後輩に引き継ぎました。復職してからは、以前と同じ仕事をしても面白くないと思ったので、PCUとやりとりするためのアプリを開発したいと申し出ました。同じソフト系ではありますが、メインの内容はCAN通信のみでPCUの情報を読み出し、内部のソフトを更新すること。OEMに新製品を提案する際、評価してもらいやすいようなアプリを開発する重要な仕事なので、やりがいとともに重責も感じながら取り組んでいます。
大きな領域でいうと、モータコントローラーを開発する仕事ですが、その中にも細かい要素がいくつもあります。今までFCCで誰もやっていなかったことにチャレンジして、0からつくり上げて後輩に教え、また新しいことにチャレンジすることに技術者としての歓びを感じます。

特に印象に残っている仕事

挑戦が、人とチームを作る。仲間の笑顔が、自信に変わる。

常に新しい課題に取り組んでいるので、どの仕事も印象深いし、その都度自分の成長を感じています。たとえば、社内で開発したモータの特性を評価するために、モータベンチを初めて導入したこと。そのモータベンチでモータの特性を取るためにコントローラーのソフトを自社で開発する必要がありました。それまで社内にモータベンチの有識者がいなかったので、社外の詳しい方に聞いて学び、試行錯誤を繰り返しながらコントローラーのソフト仕様設計から開発、最終的なテストまでやり遂げました。これにより、みなさんが作業しやすくなったと喜んでもらえて嬉しかったし、大きな自信にもつながりました。

職場の雰囲気・チームとの関わり

まずは「楽しむ」こと。発想が交わり、ひらめきが生まれる。

FCCには、若いうちからいろいろなことにチャレンジさせてもらえる風土があります。自分がやりたいことを訴えて、それが理にかなったものであれば上司は認めてくれますし、周囲の先輩方も助言し、サポートしてくれる。自分の意思で研究開発を進めたいという人には絶好の環境だと思います。
私が所属している部署には、若くてエネルギッシュな人が多いですね。こんなタイプの人が多いとか、ひとくくりで表すことはできません。
それでもひとつ共通して言えるのは、みんな「研究を楽しんでいる」ということ。それぞれ独自の視点や発想を持っているので、ディスカッションするのが楽しいし、新たな発見が自分の成長にもつながっています。

仕事での成長・学び

仲間と共に、技術を磨く。支え合いが、成長を加速させる。

PCUの開発に6年間携わってきて、関連の専門知識を身につけることができ、問題発見能力や課題解決能力が少しずつですが、スキルアップしているのかなと感じています。
また、開発は一人ではできないので、チームワークも必要不可欠です。
そのためのコミュニケーション能力をもっと意識して身に付けたいと思っています。

FCCの魅力

キャリアも子育ても、大切に。自分らしく働ける場所。

結婚・出産後もバリバリ働きたい女性にとっては、とても働きやすくて、理解のある会社だと思います。定時の就業時間は8時〜16時40分ですが、出社・退社時間を前後にずらし、6時から30分ごとに出社時間を選択できるマルチシフト勤務制度をみなさん利用しています。
私の場合、子どもが1歳未満で保育園に入れましたが、「ご飯をあまり食べなかったので、きょうは早めに迎えにきてください」と急に呼ばれる場合もあって、そんなときもこの制度を利用して助かりました。

今後の目標

“憧れ”を原動力に。私も信頼と技術で、仲間を導く存在へ。

とても尊敬できるソフトのエンジニアが社外にいらっしゃって、彼のような人になりたいですね。いつも温厚で、どんな質問に対しても適切に答えてくれて、アドバイスしてくださいます。今の私にはまだそこまでの経験値もスキルもないので、これから努力していきたいと思います。
また、チームとしてどうしていくか、こうした方がいいとか、メンバーを導いていけるリーダーシップも身につけたいですね。そのためには、PCUの領域以外にも視野を広げていく必要があると感じています。

プライベートの過ごし方: もともとアウトドアが好きで、子どもが生まれる前は、山登りやダイビング、バドミントンでリフレッシュしていました。今はなかなか時間がありませんが、それでも土曜日の午前中は夫に子どもを預けて、バドミントンだけ復活させてもらいました。仕事と家事・子育てを両立する体力をつけるためにも適度な運動は欠かせません。
学生へのメッセージ: FCCは、未来のモビリティに貢献したいと望む人にとって、成長する機会が無限に広がっていると思います。なので、勉強が好きな人、勉強することに抵抗なく、楽しく取り組める人が向いているでしょう。
大学を卒業したら終わりではなく、入社後も仕事をしながら常に勉強することが大事。CASEの技術やソフトは日進月歩の世界なので、遅れを取らないように勉強し続けるという心構えがエンジニアには必要です。
FCCの事業に関わることで、何か自分が挑戦してみたいことがあるなら、それをアピールすればきっとチャンスを手にできます。ものづくりに対する熱い想いにあふれた人と一緒に働きたいと思っています。