第13回佐鳴湖ヨシ刈りに参加しました 〜ヨシのその後 再利用現場にもお伺いしました〜
11月17日(土)、当社の本社所在地である浜松市の佐鳴湖にて、恒例のヨシ刈りが行われ今年も当社からボランティア4名が
参加しました。このイベントは、湖の汚れのもととなる水中のチッソやリンを吸収して2m以上に成長したヨシが、枯れて腐って
養分がまた湖に戻らないうちに、地域の皆さんと一緒に刈り取って、水質を浄化させるために開催されています。
現在佐鳴湖には、約3万m2(野球場4面分)のヨシ原が広がっており、これらを刈り取ることがまた、来年に向けた春の
芽吹き・成長にもつながる大事な作業となります。
当日は気持ちのよい秋晴れで、ヨシ刈りにはもってこいの陽気の中、グループにわかれ、一斉に刈り始めました。
刈り始める前は、生い茂るヨシを見て、刈るのは大変そうだな、刈り終える事はできるか漠然とした不安が過りましたが、
刈り進めていくうちに、ヨシで生い茂っていた視界に湖面が見え、湖面から鳥が飛び立つのが見え、達成感が満ち溢れました。
作業を進めていく内に、私が参加させていただいたグループは、刈る者、集めて束ねる者、トラックに運ぶ者、と自然と役割に
分かれるようになり、分担作業でスピーディに作業が進みました。
刈られたヨシは、浜松市内のお茶農家さんのトラックに積み込まれ、後日茶畑の敷き藁として活用し、再利用されるそうです。
今回刈り取ったヨシは、当社がある浜松市北区細江町中川の「有限会社まるたま」さんのお茶畑に早速敷かれるということで
敷く様子や茶畑などを見学させていただきました。刈り取ったヨシは朝から順々に畑に敷いているそうです。
ヨシを刈るのも大変ですが、束ねられたヨシを茶畑に敷くのも重労働で、一束一束担ぎ広い茶畑へ丁寧に敷かれていきました。
ヨシを敷くことで、冷害を防止したり、ヨシが微生物によって分解され土を柔らかくしたり、少し傾斜がある茶畑では雨水の流れを
緩やかにし土の流出を防いだり、雑草が生えるのを防いだりと、とても大切な役割を担っているそうです。
私たちは、これまでヨシを刈り終えた達成感で満足していましたが、
私たちが刈り取ったヨシが、地元のお茶農家さんに届き、茶畑に敷かれ、ヨシが栄養となり、
茶葉が芽吹きそれをお茶屋さんが摘み、製茶する。
そして、煎茶として私たちの口に入り楽しませてくれることへと循環し、つながることを身近に感じました。
地域の方の生産活動に微力ながらお手伝いさせていただけていることに喜びを感じることができました。
このような資源の循環の体験を、社内外をはじめ、未来を担う子供たちへと今後も伝えていきたいと思います。
当社はこれからも、地域社会と共に環境保全活動を積極的に行い、持続可能な社会への貢献を目指していきます。





