摩擦材、セグメント方式は
大事なキーワードです。
さあ、お次はFCCの十八番(おはこ)「摩擦材」のお話。 摩擦材は、クラッチにおける基本仕様を決定づける大きな要素!
自動車やバイクの走行感は、摩擦材の性能により大きく左右されます。
クラッチが摩擦によって動力を伝える事は説明してきました。
ということは・・・・そう!「摩擦材」はクラッチが機能するために必須の材料ということです。
動いているものをスムーズに止めたり、止まっているものをスムーズに動かす、これが摩擦材の役目で、オイルを使用する「湿式摩擦材」と、オイルを使用しない「乾式摩擦材」があります。
主な摩擦材の種類は、材料別に5タイプに分かれます。
●コルクモールド ●ゴムモールド ●ペーパーベース
●ガラスヤーン ●セミメタリック
これが走行寿命に直結する
1)熱間時 2)冷間時 3)回復性
※クラッチ容量とは、クラッチが伝達できる動力の大きさ
1)回転速度(冷間・熱間) 2)耐面圧強度


FCCは、この摩擦材を自社で研究・ 開発・製造しています。
摩擦材の開発、製造からクラッチ本体の生産・組立そして性能保証までを行う国内唯一のメーカーです。多種多様なニーズへの対応、そし てハイレベルな走行感を得るには、材料にもこだわり常に進化を繰り返す必要があるのです。



フリクションディスク製法「セグメント方式」は、FCCが開発した独自製法です。 クラッチ生産の効率化と品質の向上に飛躍的な進化をもたらした生産システムで、テープ状の摩擦材を芯板へ圧着することにより、工程の効率化、材料歩留まりの大幅な向上を実現します。 また、製法の特性がもたらす自由度の高い油溝形状が、製品に求められる様々な要求への柔軟な対応を可能にします。
セグメントディスクの最大の特徴は、材料歩留まりを画期的に向上させた事にあります。その結果大幅なコストダウンを達成できます。 またスクラップ量の削減も図れ、環境にやさしい物造りを進めています。セグメント製法は様々な形状が可能であり、製品に対する幅広い要求性能に柔軟に対応できます。
丸くくり抜いた部分以外の材料はスクラップになってしまいます。一つの部品を作るのに、数倍もの材料が無駄になっていますね。
スクラップ部分が少なくなるように部品の切り出し方と工法を変えることによってスクラップとなる部分を極力減らしています。
抄造(しょうぞう)から自社で行うため、摩擦性能の調整が容易にできます。
※フレキシブルな商品対応が可能。
※多種多様な機能特性に応じて、最適な摩擦材をご提案。
生産技術や設備までも自社で開発してしまう技術力。
なかでも「セグメント方式」は、クラッチ生産に革新をもたらしたFCC独自(特許)の方式。
<製品の世界的優位性をもたらす>
※コスト低減と廃棄物ゼロの実現へ。※摩擦性能の向上にも成果をあげる。
海外生産拠点として10ヶ国14拠点を展開し、世界主要市場をテリトリーとした供給体制を実現。
全世界のニーズに対応しながら、ハイクオリティ、ローコストな製品づくりを目指します。
国内二輪分野では、ホンダ、ヤマハ発動機、スズキ、カワサキの主要メーカーをほぼ網羅。
世界市場においても有力メーカーへ多数供給しており、世界トップレベルであると自負しています。
ホンダのオートマチックトランスミッション車は、ほぼ全車FCC製のクラッチを採用。
卓越した技術力からうまれる高性能なクラッチは過酷なモータースポーツの世界でもその力を発揮。
FCCのクラッチテクノロジーへの信頼を、さらに確かなものとしています。
2006年鈴鹿8時間耐久レースでの優勝は、FCCのブランドと技術力を全世界のモータースポーツファンにアピールしました。