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ボルドール24時間 決勝レース
リタイアを決断

スタート直前の雨でタイヤ選択がレース序盤の明暗を分けることになった。前後レインタイヤでスタートを務めたマイク。トップグループでオープニングラップを通過したものの、コースコンディションが回復する中で早くも5周目にタイヤ交換に迫れらた。タイヤ交換だけとはいえ、レース開始早々のピットインは、32位へと大きく順位を落とさざるを得なかった。
レース序盤は、#7YARTをトップに一進一退の攻防を展開していた。その後は、トップ4として#7YART、#12YOSHIMURA SERT、#37BMWとの4台によるトップ集団が形成され、レースの1/3経過となる8時間は、#7YART、#12SERTとバトルを展開しながら3位通過。10時間経過を前に#37BMWがトラブルでピットイン、順位を落とす中、トップ3台は互いのピットインをはさんで順位を入れ替える攻防を続けていった。
序盤早々にSCカーが入ったものの、その後はアクシデントはあったがSCカーが介入する事態には至らず、どちらかと言えばレースは淡々と周回を重ね、トップ3も膠着状態といえる状態だった。27周のルーティンでのライダー交代が進み、ジョシュの4スティントからマイクの次スティントへとチェンジ、12時間を目前にルーティン周回まで数周を残した周回で、マイクのマシンに不調が襲いかかる。モニター越しにもペースが上げられない様子が見て取れる状態。

マイクがその周でピットロードへ入る。しかし、その途中でマシンは止まってしまった。マイクはすぐマシンから降りて押して走るが、見かねた近くのメカニックが何人か手伝ってくれたのだ(感謝感謝)。ピットロードエンド側に陣取るF.C.C. TSR Honda Franceのピットからもメカニックが走り出しており、無事マシンはピット内に格納され、光の勢いでバラされた。

これがスタート後12時間経過まであと少しというタイミング、正確には11時間と50分ほどを経過した頃だった(時刻は17日(日)現地時間;午前2時52分)。フレームだけになるまでにバラされたマシンだが、その段階で原因の特定はできず、このまま続けることの危険性やリスクを考えた場合、レース続行は不可能と判断し、総監督藤井正和がリタイアを宣言した。

ボルドール24時間 決勝レース リタイアを決断

残念ながら、連覇を目論んだ我々のEWC2023シーズンはここで終わりを告げた。
最終ランキングは149ポイントで4位となった。

ジョシュ・フック – ブルーライダー

『この結果をすぐ飲み込むのはとても難しいね。優勝もその向こうにあるタイトルに向けていい位置にいたのに、残念なことにこういうことが起きてしまった。ただ、それを受け入れて来年に臨むしかない。チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、僕たち3人共とても速かった。タイトルを逃した悔しさはあるけど、この週末、その中からはポジティブなものを得ることができたと考えている。だから、たとえ計画通りに終わらなかったとしても、今シーズンの流れにとても満足することができるんだ』

マイク・ディ・メリオ – イエローライダー

『残念なことに、レースの折返し手前でエンジントラブルに見舞われた。レース運びも給油もうまくいっていただけに痛恨の極みだよ。チャンピオンへの道も順調に進んでいたんだけどね。チームは今年、信じられないような仕事をしてくれた。全体のペースは昨年よりも良かった。勝つか負けるか、来年はリベンジを果たしたいね』

アラン・テシェ – レッドライダー

『大きな失望だ。開幕戦ル・マンで優勝し、他の2つでも2位と3位を獲得してた。レースでは飛び切り速くはなかったけれど、ウィークの最初から好調だったんだ。このレースを完走しなければ連覇はならなかったけど、残念ながらエンジンが壊れてしまった。でもシーズンを通してマシンの改良に励んでくれたチーム全員に心から感謝している。必ず、これまで以上に強くなって再び戻ってくるよ』

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