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エストリル12時間耐久レース
12時間後の25秒差で惜しくも2位

9月26日に行われたエストリル12時間レース。予選で2番手を獲得した#5 F.C.C. TSR Honda Franceは、4ptのボーナスポイントを手に決勝に臨んだ。 朝7時45分から5分間だけオープンされたコースインゲートから、ライダーはダミーグリッドへ。
そこからすぐにウォームアップラップがスタートするという、異例の超時短進行で行われた今回の最終戦。

スタートライダーはル・マンに続いてマイクが務めた。
好スタートを切り、その後はトップ争いを展開。スタートでミスをして出遅れたものの、すぐさま追い上げてきた#7 YART YAMAHAをはじめ、#37 BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM、#1 WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR、#2 Suzuki Endurance Racing Teamあたりとの競り合いが続く。

ジョシュのスティントに入ると、トップを走っていた#37が転倒。#7と一騎打ちのトップ争いを続ける格好に。ともに1分40秒台前半の好ペースを刻み、スティントが変わってもポジションが大きく変わることはなかった。

F.C.C. TSR Honda Franceと#7がタイトルを獲得するためには、ここで勝ち切り、ポイントリーダーである#2の結果を待つしかない。ライバルである#2を後方に見据えたまま、両チームは熾烈なトップ争いを繰り広げる。ピットインのたびにマシンのポジションを入れ替えながら、互いに大きなトラブルやミスを引き起こすこともなく、着実に周回を重ねていった。

一進一退の攻防を繰り返しながら迎えたレース終盤。
この重要な局面はマイクとジョシュに託された。残り1時間のタイミングで、1分程度あった#7との差を逆転すべく、最後のライダーとなるマイクにバトンが渡る。我々よりピットイン回数が多い#7は、最後にもう1度ピットインするはず…結果はチームの想定通りだったが、給油のみの短いピット作業ではタイムロスが少なく、その差を完全に縮めることはできなかった。
トップに25秒ほど遅れるかたちで、2位で12時間のチェッカーを受けた。

2019-2020シーズンを振り返ると、いまからちょうど1年ほど前のボルドール24時間、そして初開催となったセパン8時間では思うようなレースを見せることはできなかった。
しかしながら、コロナ禍のなかで新型CBR1000RR-Rの開発にどこよりも早く着手し、マシンをつくり込んできた結果、ル・マン24時間では優勝、そして今回のエストリル12時間では2位という結果を残し、世界ランキング3位でフィニッシュすることができた。

エストリル12時間耐久レース 12時間後の25秒差で惜しくも2位

藤井正和チーム総監督のコメント

『正直つらくて苦しいシーズンでした。この今の世の中の状況で、こういうことをやろう、成し遂げようと思うことそのものに、やはり少し無理があるのは端から分かってました。
そんな中でもル・マンで優勝できたし、この12時間耐久も12時間走って25秒差。
これはもう、胸を張ってみんなよくやったな、って言いたいですね。いい結果でした。
来年に向けてしっかり仕込んで、強いチームを作りたい。そんな思いで一杯です。
しっかりやります。ありがとうございました』

【エストリル12時間耐久レース 12時間後の25秒差で惜しくも2位】
https://www.tsrjp.com/archives/2080

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