ポイントシステムがわかると
レースがもっと楽しくなる!
F.C.C. TSR Honda Franceが参戦する世界耐久選手権(EWC)は、年間を通してのシリーズ戦だ。
今シーズンは、ボルドール24時間を皮切りに、ル・マン24時間、スロバキアリング8時間、オッシャースレーベン8時間を経て、最終戦鈴鹿8時間に挑む。それぞれの大会での優勝はもちろんだが、すべてのチームが目標としているのがポイントランキングトップの座、つまりワールドチャンピオンの栄光だ。
今回はその重要なカギとなるレースのポイントシステムについて紹介する。少し複雑だが、これを知っておくとレースは一層楽しくなるので、一緒におさらいしておこう。
押さえておきたい!
基本のポイントシステム
前提として、ポイントを獲得できるのは20位以内に入賞したチームに限られる。
耐久レースで獲得できるポイントは、レース時間が長ければ長いほど大きくなるため、世界耐久選手権の場合、8時間レースよりも24時間レースの方が獲得できるポイントが大きい。
8時間耐久レースの場合(第3戦スロバキアリング、第4戦オッシャースレーベン、最終戦鈴鹿)
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | … |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
獲得ポイント | 30 | 24 | 21 | 19 | 17 | 15 | 14 | … |
24時間耐久レースの場合(第1戦ボルドール、第2戦ル・マン)
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 | 11位 | … |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
獲得ポイント | 40 | 33 | 28 | 24 | 21 | 19 | 17 | 15 | 13 | 11 | 10 | … |
2018-2019シーズン変更点
予選順位上位5チームにボーナスポイントを付与
2日間行われる予選では、各ライダー20分の走行が行われ、それぞれのベストタイムを出す。
ライダー全員のベストタイムを合算したものがチームのアベレージタイムとなり、予選順位(スターティンググリッド)が決定される。
2018-19シーズンからは、この予選順位上位5チームにボーナスポイントが付与されることになった。
※ただし鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、トップ10トライアルの結果が適用される。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
獲得ポイント | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
24時間耐久レースは
ポイント大量獲得のチャンス!
上述の基本ポイントに加えて、24時間レースでは8時間と16時間の経過時点で10位以内を走っていたチームにボーナスポイントが加算される。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
獲得ポイント | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
極端な話にはなるが、2度のチェックタイミングを1位で通過しトップフィニッシュを果たすことができれば、獲得できるポイントは最大60pt。
つまり8時間レースで2度1位に輝くのと同等のポイントをゲットすることができるのだ。
ボルドールやル・マンといった24時間レースが特に注目されるのは、こういったビックチャンスがあるからとも言えるだろう。
最終戦鈴鹿8耐は
基本ポイントが1.5倍!
さらに最終戦となる鈴鹿8時間では、基本ポイントが通常の1.5倍となるスペシャルボーナスが発生する。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | … |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
獲得ポイント | 45 | 36 | 31.5 | 28.5 | 25.5 | 22.5 | 21 | … |
基本ポイントだけで見れば24時間レースをも上回る、まさに最初で最後のビックチャンスだ。
このラストバトルでの一発逆転も大いにあり得るだけあって、やはり最終戦は期待が高まる。
これらのポイントルールを覚えておくだけでも、レースの見どころやチームのポジションがわかって、耐久レースがもっと楽しくなるはずだ。
一戦一戦の結果だけでなく、シーズンランキングがどのように変化しているかにも注目しながら、F.C.C. TSR Honda Franceの活躍を応援しよう!