
常務執行役員 研究開発統括
茂原 敏成
製品を供給するだけでは
意味がない
学生フォーミュラがスタートしてから今日まで、FCCはスポンサーとしてこのプロジェクトに参画してきました。
おもなサポートとして、例年、自社製のデフ「FCCTRAC®」をチームに無償で供給しています。ただし、本当の意味でこの活動を支援するには、単にパーツを提供するだけでは不十分です。
デフという部品がどのような機構で、どのような働きをするのか、その仕組みやノウハウといった本質の部分に触れてはじめて、ものづくりはおもしろくなる。だからこそ、取り付け方や性能アップの相談に乗ったり、大会当日現地でアドバイスを行ったりと、学生たちを継続的にサポートしてきました。
ものづくりの醍醐味は
仲間との共創
技術が進歩する一方で、自らの手でなにかをつくるという経験は、社会のなかでどんどん少なくなってきています。
私たちは学生フォーミュラに参加する学生に、まずその楽しさを感じてほしいと思っています。
製品が完成することだけが、ものづくりのよろこびではありません。ゴールまでに生じる色々な課題に対して、自分たちで考えて、解決していくプロセスにこそ、醍醐味があると私は思います。

チームのコンセプトを考えたら、性能や品質の目標を決める。そこから役割分担をして、それぞれが責任を持って自分の仕事を仕上げる。小さな車体のなかには、さまざまな機能領域が詰まっていますから、時には解決すべき課題がぶつかりあって、プロジェクトが前に進まなくなることもあると思います。それをまた、チームでひとつずつその課題を乗り越えていく。私たちがしている製品開発もまったく同じです。
この過程すべてが、ものづくりなんですね。そのようなものづくりの価値、おもしろさというものを、これからの未来をつくっていく学生さんたちに知ってもらいたい。それが、FCCが学生フォーミュラを支援する一番の理由です。

ひとりでは達成できない目標を、チームの仲間と共創して、より高いレベルへ昇華させる――
そのような特別な経験を通して得たものは、製造業や自動車関連以外の仕事でも必ず役に立つ、大きな財産になります。
まずは、自分の目の前にあるものに興味を持つ。どんどん深堀りして、そこでまた好奇心を掻き立てられる何かに出会う。
挑戦した先には必ず何かが待っています。ものづくりを志す仲間として、私たちFCCは学生フォーミュラの活動を応援します。
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